わが家の飼い猫きなこは、ブリーダーさんの元からわが家へ来て、約2週間ほどで真菌症(猫カビ)を発症しました。
ブリーダーさんやお母さん・兄弟とも離れ、環境も大きく変化し、引き渡してしばらくは子猫に大きなストレスがかかり、抵抗力が極端に下がるようです。
動物病院へ連れて行って治療を行うも、かなり長期に渡り治療ををし現在完治しています。
きなこが真菌症(猫カビ)を発症してから完治までの道のりと、治療費がどれくらいかかったかなど経験を踏まえてお話ししたいと思います。
そもそも猫の真菌症(皮膚糸状菌症)とは
猫の真菌症とは時に猫カビとも言われ、皮膚糸状菌症という真菌(カビ)による感染症で、主に毛に感染します。
子猫の発生が非常に多いようですが、他にも長毛種の猫(ペルシャなど)や病気や加齢などで免疫力の低下した猫でも症状が出やすいよう。
症状はフケをともなう脱毛などが一般的なようです。
猫カビは自然に治ることはなく、放っておくと全身に広がったり人間にもうつるので、早急に治療を始める必要があります。
真菌症(猫カビ)に感染したと思ったらすること
動物病院へ連れていく
まずは猫を動物病院へ連れていき、フケや脱毛の理由を診断していただき、薬などを処方していただきます。
動物病院から治療方法や治療にかかるコストなど色々な説明を聞き、治療計画を立てていただきます。
徹底的な掃除
動物病院から説明があるかと思いますが、お部屋のお掃除を徹底します。
猫のベッドや毛布などはコロコロで毛を落としてから、洗えるものは漂白剤などを使用し洗濯をします。
床に落ちた毛などが再度猫に付着すると、感染した毛から再感染するので、マメなお掃除が必要になります。
カーペットなどは粘着クリーナーなどを使用して毛をからめとるのが効果的です。
除菌
床やキャットタワーなど、猫が歩く場所を徹底して除菌します。
真菌症(猫カビ)にはアルコール消毒が効かないため、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒するのが有効です。
わが家の場合はビニール手袋を着用し、ハイターを薄めた液体であらゆる場所を拭き掃除しました。
どんな治療をするの?
まずは検査から
動物病院ではまず獣医さんが患部を確認してから、診察室を暗くして特殊なライトで脱毛している部分を観察しました。
ライトを照らすと真菌の感染が疑われる毛が白く光って見られまます。
白く光る部分の毛を抜いて顕微鏡検査していただくと、毛の中に真菌(猫カビ)の菌糸と胞子が見らるそうです。
この検査は痛くはないので、猫さえじっとしていられれば、とても簡単な検査です。
処方薬について
動物病院により治療方法は異なると思いますが、きなこの場合は基本飲み薬でした。
耳かき1杯程度の粉薬を子猫用ちゅーるに混ぜて与えていたので、お薬の時間はきなこにとって楽しい時間だったと思います。
しかし体の小さな猫なので、内臓に負担がかからないよう最低1か月に1回は通院して診察をしていただき、飲み薬は1週間飲んだら1週間休むなどして慎重に治療を勧めました。
最後の1カ月だけは、患部の毛を刈り塗り薬を使用し飲み薬と併用して治療しました。
通院時にかかる費用
猫の医療費は人間と違い健康保険制度はないのですべて実費となります。
初診ではライトを使用した検査・顕微鏡検査と1週間分の飲み薬を処方していただき、5,995円でした。
どのくらいで完治するの?
動物病院で初診で見ていただいた際は、3カ月程度から6カ月程度の期間の治療が必要とのことでした。
薬の効き具合やお掃除の程度、再感染の有無や個体差により、治療期間はそれ以上になるとも言われました。
きなこの場合は、結局トータルで約3か月間の治療で完治となりました。
猫の真菌症(皮膚糸状菌症)完治までの治療費
これまでの治療回数と治療費まとめです。
通院回数 | 日付 | 金額 |
1回目 | 2/17 | 5,995円(※) |
2回目 | 2/24 | 4,400円(※) |
3回目 | 3/15 | 4,895円 |
4回目 | 3/31 | 9,970円 |
5回目 | 4/30 | 9,020円 |
6回目 | 5/14 | 3,850円 |
合計 | 38,130円 |
真菌(猫カビ)治療にかかる費用はトータルで38,130円でした。
人間の医療費と比べるとただの皮膚病を3ヵ月治療するのにここまでの金額がかかるのはとても高額に感じます。
(※)はお迎え後1か月間付帯した無料のペット保険から返金されました。
ペット保険は入っておいた方がいい
今回きなこはただの皮膚病で、完治して再発がなければ予後の心配はありません。
しかし、これが長期に渡り通院する病気であれば、莫大な医療費がかかります。
わが家ではお迎えから30日間有効のペット保険が無料で付帯してきましたが、無料で付帯したペット保険では有効期間内の2回分の通院代しか保障していただけませんでした。
お迎え日から30日経つまでにどこかのペット保険に加入すればいいと考えていたところでしたが、ペット保険へ加入するのに待期期間があったりして即日加入できるものが少なかったです。
また子猫の場合、新しい環境で体調を崩したり、落下やドアに挟まれるなどで猫ちゃんが骨折したり、子猫だからこそ罹りやすいケガや病気が多いそうです。
お迎えが決まったら、猫ちゃんのためのものを揃えると同時に、ペット保険への加入も決めておいた方が安心です。
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【番外編】飼い主が猫の真菌症(猫カビ)にうつった話
きなこが真菌症(猫カビ)を発症して1か月後、実は飼い主に移ってしまいました。しかも顔に。
1か月間うつらなかったので油断していたのでしょうね。
真菌(猫カビ)はもしも人間の皮膚に付着しても24時間以内に洗い流せば発症することはないそうですが、体調が悪くてお風呂に入らずに寝てしまい、翌日起きてみたらうつってしまっていました。
飼い主の真菌症は市販の水虫治薬を1か月塗り続けたところ完治し、その後も問題ありません。
心配な方は皮膚科で診ていただく方が確実です。
まとめ
きなこの真菌症(猫カビ)が完治してからも日々きなこの体をチェックしていますが、現在のところ大丈夫そうです。
わが家へお迎えして2週間ほどで感染したので、新しい家や新しい飼い主たちなど、環境の変化で免疫力が低下していたのかと思います。
しかし今後も何かをきっかけに真菌症(猫カビ)にならないとも限りませんので、日々のお掃除ときなこの健康管理を徹底していこうと思います。